パリはストライキ





最終日は帰りの便が遅いので、チェックアウトを済ませてスーツケースを預けてゆっくりホテルを出ました。
オルセー美術館をみようと先ずはリヨン駅に向かいました。ところが駅はひっそり静か。人があまり居なくて、警官が数人固まっています。聞いてみると「今日はストライキで、列車もメトロ(14番線以外)もバスも動いていない。」とのこと。
観光案内所に行っていろいろ情報を仕入れる。エアフランスに取り次いでもらい電話で帰りの飛行機が2時間遅れで出ることを確認し、一安心。幸いな事に地下鉄の改札はあきっぱなしで無料。この日の交通費はゼロ。よく歩いた一日でした。





二つのオベリスク





コンコルド広場のオベリスクは今度の旅でぜひ見たいと思っていたものの一つでした。去年のエジプト旅行で見たルクソール神殿のものと対ものもで、そこに一緒に置かれていたものなのです。それを1833年エジプトがルイ・フィリップ王に送ったと言う事です。コンコルド広場のオベリスクは、頭を金色にお化粧してすまして立っていました。台座には金色の字と図でどのように運んだか、建てたかが書いてありました。
コンコルド広場の雲、意地悪そうでしょう。私がオベリスクの周りをぐるっと廻っている内に急に雨が降ってきて、風が吹いてきたものですから、回りの噴水もいっしょになって私はびしょぬれ。そしてあわてているうちに、娘と待ち合わせするはずのお店に行く道が分らなくなってしまったのです。このときばかりは誰か日本人は居ないかとあわてて探したものです。






ノートルダム大聖堂




ストで閉館のオルセー美術館を横目で見て、セーヌ河畔をシテ島に向けて歩きました。川はゆったりと流れていて、よく見ていると橋はそれぞれにデザインが違っていて、なかなかよい眺めでした。娘はカルチェラタンで本を捜すと言うので、私はノートルダム寺院へ。
一歩堂内に入ると丁度お祈りの時間で、青い服を来た僧がパイプオルガンに合わせて賛美歌を歌っているところでした。広い教会の中に良く通る声で、それは厳かなひと時でした。そのようなときでも観光客は教会の中の、ステンドグラスなどを見て廻っています。たくさんの美しいステンドグラスに圧倒されました。
ストライキのために、楽しみにしていたオルセー美術館も、ラ・コンシェルジュリーも、サント・シャペルも見ることは出来なかったけれど2時間遅れで帰りの飛行機にも乗れたのだから、これらは次の楽しみにしておきましょう。





TOPへ