秩父札所巡り






第四日目:岩之上堂(20番)から久昌寺(25番)へ(2005/4/19)

20,21,22,23,24,25の順に廻りました。

第20番 
法王山 岩の上堂




荒川を渡って

荒川を渡って



やっと晴れて第四日目の札所巡り。秩父鉄道大野原駅を11時に歩き始めた。昔は渡し舟で渡ったという荒川を国道299号にかかる秩父橋で越えた。名前の通り岩之上堂は荒川の断崖の上にある。
ムラサキケマン



境内は桃や、枝垂桜などが所狭しと植えてあり、それぞれが満開でまるで花園に迷い込んだよう。
お堂には、子供の成育を祈って縫い上げたという千疋猿が飾られていた。
2015/05/17 に息子が見つけてくれました。



第21番
要光山 観音寺



別称、矢之堂と呼ばれ、平将門が戦勝祈願のために矢を納めたので矢納堂、古くは日本武尊が東征の折、武運長久・東国平定を祈り鏑矢を収めたから矢之堂などといろいろ言われているらしい。




畑の道をのんびりと

畑の道をのんびりと





第22番
華台山 童子堂



畑の角の大きな地蔵尊が22番入り口の目印。その先を曲がって野道を行くと茅葺の立派な仁王門が見えてきた。
あちらこちらで見かけた山吹の花。
大昔子供の間に天然痘が大流行したときに祈祷をしたら、疫病がぴたりと治まったという事から童子堂と呼ばれるようになったという。お茶にお漬物、グレープフルーツなどで接待していただいた。次の音楽寺までは30分ほど歩くというので、それではと木陰でうぐいすの声を聞きながらお弁当を食べた。



第23番
松風山 音楽寺



いい眺め

いい眺め



広い自動車道と交差しながら山道を30分足らず登ると桜や桃が門の前で出迎えてくれた。
カキドオシ?


足元ではさまざまな野草が競って咲いている。




十三地蔵尊

十三地蔵尊



声をそろえて納経

声をそろえて納経





回廊からは武甲山、奥秩父連峰、双子山などが見渡せた。境内は桜のトンネル。観音堂の裏手を5〜6分ほど登ったところにある十三地蔵尊を見て戻ってくると堂からは団体のお遍路さんが般若心経を唱える声が聞こえてきた。
またまた父の千社札を見つけた。なんとも懐かしい。






第24番 
光智山 法泉寺



綺麗な桃の花

花を見ながら山道を歩きました。





江戸巡礼古道長尾根道とかかれた山道を歩く。木々が影を作って風が涼しい。時折うぐいすが良く通った声でないている。「観世音」と書かれた自然石の道標を曲がると目の前に116段のかなり急な石段が現れた。あまり上を見ないことにして一段一段登っていくと、上から54,55と数を数ええながら降りて来る人たちが、まだ半分残っている。一息入れてまた登った。
のぼりつめた狭い敷地の境内で18日に「周り念仏」があったと昨日の新聞にあった。桜の木の下で輪になった人達がこぶしほどの木の玉を連ねた数珠を南無阿弥陀仏を唱えながら順にまわしていくという。一日違いであったのが残念。



第25番
岩谷山 久昌寺




弁天池

弁天池から見た観音堂





荒川にかかる赤い大きなアーチ式の橋と武甲山を眺めながらの30分ほどの歩きで茅葺の仁王門が見えてきた。古びた観音堂は仁王門から少し離れた岸壁沿いにあった。
この里にはジャランポン祭りといって、生きたままの人間を棺桶に入れて葬るという人間再生の願いをこめた儀式が有るという。ここから30分ほど歩いてこの日の終着駅浦山口駅には5時半ごろについた。桜や桃の花を見上げて足元にはカラスノエンドウ、ヒメオドリコソウ、など数え切れない野草が咲いて、時折うぐいすの声を聞きながらのなんとも素晴らしい札所めぐりでした。


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