中世の面影を残す、石畳の街シエナ









カンポ広場

カンポ広場









朝は良いお天気で、すっきりしたトスカーナの空気を吸いながら庭でお散歩などしていたのに、出掛けに雨が降り出した。10時過ぎに宿を出てもう一度ボルゲリ村に戻り、例のワインを買い込んで(これが娘の楽しみ)シエナに向けて出発。
高速道路を降りてからは、畑の広がるなだらかな山道をつづれ折に登ってゆく。所々に糸杉ががいい具合に配置されていて、多くの畑は取り入れが済んで深く掘り起こされていた。その土の色が初めは白っぽい灰色をしていたのが、薄茶から、だんだんと濃くなって、次第にレンガ色に変わっていったころ、山の上の町ボルテッラに着いた。
1時を過ぎおなかもすいてきたのでBAR(軽食堂)に寄った。サンドイッチとサラダとケーキとコーヒーで昼食。「コーヒー」と頼んだら、あのエスプレッソが出てきたので、次にアメリカンコーヒーを頼んだら「with milk?」とと聞くので「yes」と応えたら、カップにいっぱいのコーヒーともう一つのカップにいっぱいのミルクが付いてきた。
これをどうやって飲むのかちょっと迷った。食事が終わった後にはコーヒーカップが沢山並んでいておかしかった。
外に出たら雨はやんでいて、30分ほど走ってシエナについた。駐車場に車を預けて、磨り減った石畳の坂道を通って、街の中心地のカンポ広場に出た。
浅いすり鉢状の広場を建物が取り囲んでいる。よく見ると一ヶ所修理中の建物にパネルが取り付けてあった。あんな大きなパネルは作るのも取り付けるのも大変であったろうと、妙に感心してしまった。
広場にひときわ目立って建つブブリコ宮殿のマンジャの塔からはトスカーナのパノラマを見る事ができると楽しみにしていたのに、朝降った雨のために「危険だから今日は登れない」と断られてしまった。


ゴシック風の大理石で出来た縞模様の美しいドゥオモは広場からは少し離れたところに有った。鐘楼は白や黒の大理石を組み合わせてできているという。堂の内部の床には一面に大理石でいろいろな絵が描かれていた。




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